苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)のスケトウダラ刺し網漁は今季、漁獲量は1245トンで前年比約56%(1583トン)減だった。今季は他の魚介類を操業する船も多かったのに加え、水揚げのピーク時期にしけが続くなど不運も重なり、3年ぶりに2000トンを下回った。
同漁協がまとめた速報値。苫小牧沿岸のスケトウダラ刺し網漁は今季、昨年10月4日に初水揚げし、今年2月26日に操業を終えた。漁獲高は約1億4700万円で、約46%(約1億2700万円)減、1キロ当たりの平均卸売価格は117円で22円高だった。
今季は出だしが振るわず、水揚げ量は昨年10月が35トン(前年比約67%減)、同11月が214トン(約63%減)、同12月が295トン(約56%減)と前年と比べて半減以下で推移。今年1月は658トン(約42%減)と上向いたが、しけで出漁できない日も続いたという。
漁船は今季14隻で前年と比べて2隻増えたが、マダラやホッキ貝など別の魚介類に時間を割く漁業者も多く、実際の操業は前年よりも減少傾向だった。さらに卵の成熟が進むのも早く、タラコに適さない完熟卵が占める時期も早まった。
同漁協は「今季は魚も小ぶりではなく、卵の状態も始めはよかったが、1月前半から完熟卵が入っていた」と説明し、漁ピークの1月以降の漁模様について「しけも多くて1週間ほど休みもあった」と振り返る。
漁獲量の減少による品薄感もあり、取引価格は高値で推移したが、「期待が大きい漁だけに、もう少し水揚げがあれば」と肩を落とす。道立総合研究機構函館水産試験場の今季調査では、一定量の資源が見込める結果だったとあり、来季以降の回復に期待を寄せている。
















