白老町の地域おこし協力隊員の山岸奈津子さん(43)は25日までに、地域の動きを定期的に発信する情報紙「百舟(モモフネ)」の第4号(A2判)を発行した。目玉企画として、まちの地勢(土地のなりたち)などから見えてきた町の魅力を再発見しやすくする相関図(第1弾)を発表した。
山岸さんは、2022年7月に文化振興担当として同隊員に就任。「ルーツ&アーツしらおい 白老文化芸術共創」の広報を務め、23年6月に町の魅力の発見や発信を手掛ける一般社団法人SHIRAOI PROJECTS(シラオイプロジェクツ)を設立した。
「百舟」は同法人の活動などを伝えようと同7月から、隔月ペースで発行。第4号では、漁港ガイドツアーを試行した様子や町内で制作活動をする芸術家との取り組みを報告している。
相関図は、調査や聞き取りで得られた知見に基づき、「白老の地勢」を軸に「平らな地形」「火山性堆積物」などに分け、自然環境、生活文化、産業、観光とどのように結び付いているかを示している。例えば「白老の地勢」から▽豊かな海・漁場▽漁労が中心▽漁業へ▽和人アイヌの協業▽白老港へつながっている。
500部発行し、町内公共施設を中心に約20カ所に設置するという。
相関図は今後も精度を広げ、深めていく考えで、そのために町民と意見や情報交換をするワークショップを、4月6日午後1時に町中央公民館、同6時に町竹浦コミュニティセンター、同12日午後7時に町中央公民館で開く。相関図作成の意義を説明し、町での生活で見えることや未来を期待できる魅力について語り合う。山岸さんは相関図について「白老を白老たらしめる魅力を一望できるようにまとめられたら」と目を輝かせている。参加無料。予約不要で、当日直接会場へ。

















