葛西紀明 次の五輪へ強い意欲 ジャンプ

葛西紀明 次の五輪へ強い意欲
ジャンプ
W杯個人第31戦の葛西紀明=22日、スロベニア・プラニツァ(AFP時事)

 22日に行われた自身の個人最終戦。歴代最多のW杯出場記録を578試合に更新し、2回目にK点越えの205メートルを飛んで29位。観客を大いに沸かせた。「久しぶりにこの歓声を聞けて感動」。23日の団体戦でも日本の2番手で健闘し、4位に貢献した。

 今季前半の国内大会で好成績を残し、2月のW杯札幌大会で代表入り。そこで5季ぶりにW杯ポイントを取って遠征メンバーに入った。「目標にしていた通りに来た」。3月のW杯で安定的に本戦に進み、衰えぬ姿で欧州のファンを感嘆させた。

 近年はW杯代表から漏れて22年北京五輪の出場も逃し、「もう世界のレベルに届かないんじゃないか」と諦めかけた瞬間もあったと明かす。「いやいや、俺ならいける」と心を奮い立たせ、1月は計150キロの走り込み。体を絞り、力強く舞い戻った。

 現在の課題は明確。踏み切り時に膝が動き、力を十分に伝えられていないという。「絶好調になったらどれぐらいのレベルまでいけるのか、期待感があってワクワクする。次の五輪にちょうどかみ合ってくるんじゃないかな」。2年後は53歳で9度目の五輪へ―。各国で大人気のレジェンドは目を輝かせている。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る