第5世代部品の生産開始 トヨタ北 能力は年産24万台

第5世代部品の生産開始 トヨタ北 能力は年産24万台
生産を始めたハイブリッドトランスアクスル(提供)

 苫小牧市勇払の自動車部品製造業、トヨタ自動車北海道(北條康夫社長)は27日、ハイブリッドトランスアクスルの新機種(PA10)の生産を開始した。トヨタ自動車(愛知県)のハイブリッド(HV)システムで、次世代エンジンといわれる「第5世代」に関する初の部品受注。同社高岡工場(同)に出荷し、カローラクロス(排気量1・8リットル)に搭載される。

 ハイブリッドトランスアクスルは、エンジンとモーターの力を効率良くタイヤに伝えるHV車向けの駆動系部品。トヨタ北は2012年10月から生産を始め、これまで「P510」「P910」の2機種を生産。カローラやアクア、ヤリスなどに搭載されており、同社主力製品の一つとなっている。

 新たに生産を始めたPA10は、従来機種と比べてさらなるコンパクト化、軽量化、高出力を実現した。第1工場に加工、組み付けの生産ラインを新設。総投資額は非公表。昼夜2交代制でフル生産した場合、生産能力は年間ベースで24万台。当面は昼時間帯のみの1直体制、おおむね月産約1万台で生産し、今夏にも月産2万台程度のフル生産に移行するとみられる。

 自動車業界が脱炭素社会の実現、電動化へのシフトなど100年に一度の大変革期と言われる中、HV車は世界的に需要が高まり、トヨタ北も第5世代製品の受注を目指してきた。22年6月には20年以上にわたって同社の主力を担ってきた自動変速機「U340」の生産を終了し、空いた場所を新製品生産に生かそうと準備してきた。

 同社の電動化率はこれまで20%未満で、トヨタ北は新製品のPA10について「ハイブリッドトランスアクスルの中心的役割を担っていく製品」と説明。今後も競争力を高めてさらなる受注につなげる構えで「駆動ユニット生産拠点として、しっかりと確実に安全安心な製品を届けていく」としている。

 同社は道内最大のものづくり企業で、従業員数は1日現在3296人。裾野の広い自動車産業で同社が地域に与える影響は大きく、アイシン北海道(苫小牧市柏原)をはじめ、トヨタ北向け部品を製造する企業で、すでに第5世代向けの生産が始まっていた。

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