【ロサンゼルス時事】米大リーグは28日、米国本土で本格的にシーズンが開幕した。ドジャースの大谷は本拠地ドジャースタジアムでのカージナルス戦に2番指名打者で出場し、一回に右翼線二塁打、五回に右前打を放って3打数2安打、1三振、1四球。ソウルでの開幕2連戦から3試合連続安打とした。試合は7―1で勝利。
パドレスのダルビッシュはジャイアンツ戦に先発し、六回途中5安打1失点、7奪三振で勝敗は付かなかった。4番手の松井が1回3分の2を投げて無安打無失点でメジャー初勝利。チームは6―4で勝った。
カブスの鈴木はレンジャーズ戦に2番右翼で、レッドソックスの吉田はマリナーズ戦に6番指名打者で出場。
総立ちのファンの歓迎を受け、ドジャースの大谷が最初の打席に向かった。5万人超の観衆が入った本拠地ドジャースタジアムでの初戦。一回無死一塁でマイコラス(元巨人)の外角低めの変化球に合わせて右翼線に運ぶと、スタンドは再び興奮に包まれた。
「敵のときは怖いけど、味方のときは心強く、素晴らしい声援。ありがたかった」と振り返る。スピードに乗って二塁ベースを蹴り、一気に三塁を狙ったが、ベッツが三塁で止まったため、挟まれてアウトに。その後は、ベンチで三塁コーチやベッツと身ぶり手ぶりを交えて走塁の確認をするシーンがあった。
ソウルでの開幕2連戦から米国に戻った後は、オープン戦3試合で6打数無安打、3三振。時差ぼけが解消されず、「体調の管理を含めて、ちょっと難しいところはあった。3試合は正直、感覚的によくなかった」という。専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博疑惑で解雇されたことを受けて声明を出すなど、グラウンド外で神経を使うことが多く、その影響もあったかもしれない。
それでも本拠地開幕までに調整し、2安打と結果を出した。「安打が出ているのもそうだし、振る、振らないの判断を含めて、比較的クオリティーの高い打席だった」と納得の表情。妻の真美子さんや愛犬も見詰めた試合で、上々のデビューを飾った。














