若者を中心に増加しているオンラインなどによるギャンブル依存症について、道内の症例と支援のポイントを掲載した事例集を道が初めて作成した。また、精神科医らがアルコールとギャンブル依存症をテーマに講義したセミナーの動画をユーチューブで公開している。
事例集は20、30代男性を中心にギャンブル障害の11人の事例を紹介し、治療拠点や専門医療機関、相談窓口を掲載した。2万7500部作成し、市町村や保健所、相談・支援機関などに配布する。
セミナー「ギャンブルやアルコール依存症について学ぼう」の動画は、精神科医の田辺等氏が「病気について理解しよう」、弁護士の清水啓右氏が「依存症と法律について」と題して解説しているほか、アルコール依存症とギャンブル依存症の当事者が自らの体験を語っている。
田辺氏はアルコールとギャンブル依存症について、▽良くない結果となっているのに続ける▽自分でコントロールできない―などの共通点を指摘。ギャンブル依存症では、2022年にコロナ禍の給付金4630万円を町が誤って20代男性1人の口座に送金し、男性がオンラインカジノで使い切ってしまったケースや、21年に信託銀行の30代行員が顧客に口座を作るとうそをつき計7・6億円を詐取した事件など、最近の事例も挙げた。回復には自分への内省を深める場と時間が必要と説明し、自助グループや回復施設、医療機関や支援機関があることを紹介している。
体験談では、アルコール、ギャンブル、処方薬の依存症だった男性が「高揚感を求めているのではなく、苦しみや生きづらさからの緩和を求めている」「ただただ苦しい人生を生きていた」と告白。回復施設や医療機関でやめるまで7年かかり、介護施設で働きながら「ちょっとずつ生き方、考え方、行動を変えさせてもらっている」と語っている。
動画は30日まで、申し込み不要で見られる。URLはhttps://www.youtube.com/watch?v=N8TM4y2C_9Y。
事例集、動画の問い合わせは道障がい者保健福祉課 電話011(204)5279。
















