JR北 来年4月から運賃8%値上げ 中期経営計画発表 25年度に黒字転換

JR北 来年4月から運賃8%値上げ 中期経営計画発表 25年度に黒字転換
新たな「中期経営計画」を発表した綿貫社長=1日午後、札幌市中央区のJR北海道本社

 JR北海道の綿貫泰之社長は1日、札幌市内で記者会見し、新たな「中期経営計画2026」(24~26年度)を発表した。開発・関連事業の拡大▽輸送サービスの変革▽オペレーションの変革_の三つの戦略を柱に掲げた。運賃改定も盛り込み、値上げ幅は平均約8%で25年4月からの実施を目指す。

 値上げの目的については(1)物価高騰への対応(外注労務費、資材など)(2)人材確保のため(3)輸送サービスの維持・競争力向上のため_と説明し、年間約37億円の増収を見込む。JRが値上げをするには国土交通省に申請し、審査を受けて許可を得る必要がある。実施すれば19年10月(平均11・1%)以来となる。

 また、ホテルやマンション建設などの開発事業も拡大。直近3年間(22億円)の6倍となる135億円を投じて経営基盤強化の柱に据える。不動産事業では、次世代半導体の製造拠点を千歳市に建設中のラピダス(東京)を見据えて、千歳エリアに賃貸住宅の建設を検討する。

 輸送サービスの変革では、30年度末に予定する北海道新幹線札幌延伸後に札幌―新千歳空港間の所要時間を8分短い25分、札幌_旭川間を25分短い60分とする高速化構想も表明した。

 存続を前提に見直しを進める「赤字8区間」(通称・黄色線区)については、「地域の関係者と一体となって、26年度末までに線区ごとに抜本的改善方策を確実に取りまとめる」とした。

 26年度の鉄道運輸収入はコロナ禍前の18年度比5%増の751億円を見込む。グループ連結の純損益は24年度に80億円の赤字を見込むが、開発事業の増収などにより25年度に13億円の黒字に転換することを目指す。

 綿貫社長は運賃改定について「しっかり詰めて、詳細は今後、公表したい」と述べた。

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