苫小牧市健康増進計画「健やか とまこまい step3」がスタートした。今年度から2029年度までの6年間。基本理念や基本目標は従来の計画を踏襲しつつ、健康寿命の延伸を目指す取り組み指標では、さらなる改善や向上を目指す。一方、重点取り組みのがん検診受診率向上で、実態に即した数値目標に改めるなど、課題を整理して新たな施策に臨んでいる。
市は市民の健康づくりにつなげようと健康増進計画を策定。13~17年度に「step1」、18~23年度に「step2」を展開した。「step3」は前回と同様、基本理念は「『共に支え合い健やかに暮らすまち』の実現」、基本目標は「健康寿命の延伸に向けた健康づくり」とした。
基本方針は前回から1増の四つ。新たに加えた「健康を支える環境づくり」をはじめ、「生活習慣病の予防を中心とした健康づくり」「こころの健康づくり」「ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり」の項目を掲げた。
各方針から主な施策や事業などを体系化し、目標は全27項目、取り組みは110項目。市健康支援課は「健康増進に関心がない人や、気になっていても実際に取り組んでいなかった人も、暮らしているだけで自然に情報が入り、健康づくりに取り組んでいける環境を整えたい」という。
健康づくりのうち生活習慣の改善では、肥満傾向の子どもが22年度、小学生14・3%、中学生15・6%に対し、目標を28年に小学生8%以下、中学生10%以下と設定。朝食を食べない子どもの割合も小学6年生7・2%、中学3年生10・1%に対し、目標は「0%に近づける」と明記。乳幼児期、学童期などライフステージを分け、食育や栄養指導などを進める。
この他、高血圧や糖尿病などは重症化予防を重視し、受診勧奨や保健指導実施率は現状61・6%を08年には80%に、糖尿病通院患者の保健指導も0人から3人にそれぞれ高める考え。市が認定する受動喫煙対策を施した「空気もおいしい施設」も、現状45カ所から100カ所に増やすなど、新たな取り組みも盛り込んでいる。
一方、がん検診受診率の目標は、前回計画で胃、肺、大腸が20%、子宮頸がんと乳がんが25%と高く定めたが、コロナ禍もあって22年度、胃は6・7%、肺は11・3%、大腸は7・5%、子宮頸がんは12%、乳がんは9・5%にとどまった。この現状を踏まえて今計画では28年目標として、胃が10・5%、肺が15・5%、大腸が12・5%、子宮頸がんが16・7%、乳がんが12・1%と実現可能な数値を掲げ、普及啓発などに力を入れるとした。
それぞれのライフステージに合わせ、一生涯かけて健康づくりをしてもらおうと、取り組み事業の対象となる年代を示すなど工夫しており、同課は「子ども時代の健康は成人になっても重要、ということを認識してもらえれば」と話す。
中間年で実施状況の点検や達成状況の評価を実施し、必要に応じて推進施策や事業の追加、見直しを行う。
















