角田裕毅(RB)に続くF1参戦が期待される岩佐歩夢(22)が、日本グランプリ(GP)で念願のF1公式セッションデビューを果たす。5日午前11時半から1時間、三重・鈴鹿サーキットで行われるフリー走行1回目でRBのステアリングを握り、角田と共に日本のファンの前で走る。
「もともと5日は英国でシミュレーター(模擬運転装置)に乗る担当だったが、鈴鹿でF1の実車に乗ることが急きょ決まった。本当にうれしい」と岩佐。「このチャンスを生かして、有意義に使って、今後の自分の成長につなげたい」と目を輝かせる。
昨季はF2シリーズで年間4位となり、F1参戦に必要なスーパーライセンス取得条件を満たした。今季は全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦しつつ、ホンダとレッドブル・グループの育成ドライバーを務める実力が評価されたと言える。
2019年に鈴鹿サーキット・レーシングスクール(現ホンダ・レーシングスクール鈴鹿)を首席で卒業した。同年から校長に就任したのが、かつてF1でも活躍した現役ドライバーの佐藤琢磨(47)。2日、東京都内での会見に同席し、教え子を「シミュレーター作業で実力を示してきたから、実戦の戦力として使ってもらえる。プロのドライバーとして需要があった。とにかく楽しんでもらいたい」とエールを送った。
各GPで最初のセッションがフリー走行1回目だ。「周回を重ねて、いいデータをチームのために取ることが大事」と岩佐。目標のF1ドライバーへの第一歩にしたい。

















