美術博物館 24年度事業計画まとまる 苫小牧

美術博物館 24年度事業計画まとまる 苫小牧
24年度も多彩な展覧会を計画している市美術博物館

 苫小牧市美術博物館(藤原誠館長)は、2024年度の事業計画をまとめた。今年度唯一の特別展は、6月29日~8月25日に石川県加賀市の九谷焼美術館の協力で開催する「九谷赤絵の極致―宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」で、企画展は「自然」をテーマに3回実施。宮沢賢治の来苫100周年記念展も計画されている。

 九谷焼は江戸時代から続く石川県の代表的な美術工芸品。大胆な構図と鮮やかな色彩の絵付けが特徴で、世界的に高く評価されている。

 今回、作品を借り受ける九谷焼美術館のある加賀市は1月の能登半島地震で住宅の倒壊や地盤沈下、道路損傷など大きな被害が出ているが5年ほど前から計画されていた特別展で協力を得られることになった。

 市美術博物館協議会の委員らから「(特別展を通じ)被災地を応援できないか」という声が多く、藤原館長は「石川県に関心を寄せてもらえるような工夫をしたい」と意気込む。

 企画展の第1弾は、「ボン・ヴォヤージュ! アートの森へ旅にでよう」。4月27日~6月16日、彫刻家藤沢レオさん、イラストレーター森迫暁夫さん、造形作家吉田傑さんが、鉄や木などの身近な素材を使って森をイメージした会場を再現する。段ボールで作った実物大の生き物のオブジェも登場する。

 第2弾は9月14日~11月24日に「こどもとおとなの美術展」と題し動物や植物、昆虫、季節をモチーフにした絵画、彫刻、写真などを集め、幅広い年齢層の来場を促す。

 第3弾は12月21日~来年3月16日、「足元から見つける、まちの自然」をテーマに市街地で見られる生き物の剝製、標本、模型などを展示する。

 収蔵品展は12月10日~来年3月16日、苫小牧を代表する画家故遠藤ミマン氏が残したエッセイを基に、同氏の油彩画や言葉を紹介する。

 宮沢賢治が修学旅行の引率で苫小牧を訪れ、100年を迎えるのを記念した展示は、歴史資料をメインにした小規模展示となる見通し。6月~来年2月に開講する全9回の美術博物館大学講座の第1回では「宮沢賢治と北海道」をテーマに、札幌新陽高校の髙橋励起教諭が講演する。

 このほか、古文書解読や考古学講座などを計画。今年度も5月5日と11月3日は無料観覧日とする。

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