田宮、同世代を追って 日本ハム 打率トップの6年目捕手 プロ野球

田宮、同世代を追って 日本ハム 打率トップの6年目捕手 プロ野球

 1軍で活躍する同世代を追うように、6年目の捕手がブレーク中だ。日本ハムの田宮が持ち前の打撃センスで、パ・リーグトップの打率4割5分8厘をマーク(8日現在)。「結果を出そうとあまり考えていないのが、いい結果につながっている」。自然体が快音を響かす原動力だ。

 千葉・成田高から2019年にドラフト6位でプロ入り。昨季までに台頭した万波や野村、オリックスに移籍した吉田らと同期入団だ。昨年までは計31試合の出場で、ほとんどが2軍暮らし。同学年の万波らに負けじと頭角を現してきた。

 もともと打撃は買われていたが、4年目の22年までは右肘靱帯(じんたい)の故障に苦しみ、送球などで満足のいくプレーができなかった。

 ただ、昨季はその傷が癒え、9月下旬に1軍昇格のチャンスをつかんだ。10試合でプロ1号を含む2本塁打を放ち、1試合で3度盗塁を阻止する強肩も披露。新庄監督が常々言う「チャンスは一瞬」との言葉を体現した。

 今季はキャンプから1軍入り。オープン戦ではまずまずのアピールだったが、昨季のインパクトもあり、監督は経験豊富な伏見ではなく、開幕戦から23歳の田宮をスタメンに抜てきした。

 右へ左へ打ち分けるバットコントロールは非凡。最近は1番や5番にも座り、3日からは3試合連続で複数安打を放った。捕手としては試合中にベンチでノートにメモを取り、情報収集を欠かさない。「1軍は大変だけど、しっかり楽しんで試合に出られている」。ようやく上がった舞台でのプレーは、充実したものとなっている。

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