ハンドボールの女子日本代表は11日に始まるパリ五輪世界最終予選に臨む。ハンガリーのデブレツェンで11日にスウェーデン、12日にカメルーン、14日に地元ハンガリーと対戦。1976年モントリオール大会以来となる自力での五輪切符獲得となるか、注目が集まる。
日本は昨年8月のアジア予選で韓国との全勝対決に惜敗し、世界最終予選に回った。昨秋の杭州アジア大会では、韓国に雪辱して初の金メダルを獲得。今年に入っても、欧州遠征や高校生男子チームとの練習試合を実施。強度の高い実戦でスピードや連係を磨いてきた。
チームの屋台骨はエースの佐々木(ドルトムント)や司令塔の相沢(北国銀行)。手渡しパスやクロスなど速い攻撃に加え、豊富な運動量を発揮できるかがカギとなる。
最終予選で4チーム中2位以内に入れば、五輪出場権が与えられる。昨年の世界選手権で、17位だった日本に対し、スウェーデンは4位、ハンガリーは10位。ただ日本は3位に入ったデンマークを破るなど、手応えもあった。カメルーンに勝った上で、もう一つ白星を上積みできるか。楠本監督は「全力で一つずつ戦えば結果はついてくる」と話す。
東京五輪は開催国枠での出場だった。日本男子はアジア予選を突破し、88年ソウル大会以来となる自力での五輪出場を決めている。相沢主将は「最後の1点をつかみ切れるように全員で戦いたい」と気合を入れる。

















