苫小牧市は今年度、認知症の正しい理解を広げる活動に取り組む市内のボランティア団体「Cocoro’s(ココロズ)」に、認知症地域支援推進員2人を配置した。同推進員は認知症になっても安心して生活が送れるよう、医療や介護、福祉など地域の支援機関をコーディネートする役割で、市南地域包括支援センターに従来配置していた2人と合わせ、過去最多の4人体制とした。民間のボランティア団体に配置するのは初めて。
認知症地域支援推進員は国の施策に基づき、全国市町村が地域包括支援センターや医療機関などに配置。苫小牧では2010年度、市南地域包括支援センターに1人配置したのが始まり。その後、市東地域包括支援センターにも配置して3人体制としたが、22年度からは市南地域包括支援センターの2人のみとなっていた。
「ココロズ」はコミュニティナースの川田幸香さん(39)と、若年認知症の母を介護する山田麻以さん(37)が21年4月に立ち上げた市民ボランティア団体。絵本作りや講師派遣、住民交流の場としてジャガイモ料理を振る舞う「フリーじゃがいも」など独自の取り組みを通じ、認知症への正しい理解を呼び掛けてきた。
市から受託し「認知症カフェ(ほっとカフェ)」を運営するなど、市の事業にも協力。市は同団体と協働することで認知症施策の一層の推進を目指す。
同推進員となった川田さんと山田さんは、「立場は少し変わっても、今まで取り組んできた活動は今後も続ける」と声をそろえる。川田さんは「地域のサロンや会合などにもお邪魔して、皆さんのお話を聞かせてもらう活動に力を入れたい」と笑顔。山田さんは「地域ではみんな、いろいろな思いを抱えて生活している。楽しく気軽につながり合うことで、気持ちが少しでも軽くなるような場をつくっていきたい」と語った。
















