【パリ時事】今夏のパリ五輪を記念してつくられた2ユーロ硬貨の転売がフランス国内で話題となっている。記念硬貨は五輪の教育キットに入っており、6月までに小学生400万人を対象に配布されるが、地元紙パリジャンなど複数メディアによると、インターネットの転売サイトで1000ユーロ(約16万円)の値が付いたものもある。
フランスでは特別な機会に硬貨を発行する慣習がある。希少性の高いものになると、3000ユーロ(約49万円)を超える値を付ける硬貨もあるという。
五輪のメダルと同様、エッフェル塔のデザインが刻まれている今回の記念コイン。当初は小学生にお金を配ることに教育的な意義がないと、教員から批判の声が出ていた。今は別の形で注目を集めている。
転売が過熱しているが、実際の価値には疑問符が付くようだ。理由は流通量。現在は配布用の400万枚しかないが、今後は一般にも供給され、最終的に2400万枚に達する見込みだ。フランスの公共ラジオはパリ造幣局の関係者の話を紹介。「夏には釣り銭として入手できるだろう」との見解が示されている。
小学生400万人に配布され、6月から一般にも販売されるパリ五輪開催記念の2ユーロ硬貨(パリ造幣局公認のコイン販売業者のホームページより)(時事)

















