苫小牧の沼ノ端で活動する空手道場、雅龍拳誠會舘苫小牧支部の小中学生門下生の4人が3月に道内2市で相次いで開かれた全道級大会で前学年の各クラスで活躍し、新年度の稽古の士気が、がぜん高まっている。佐々木雅美代表は伸び盛りたちに「『倒して勝つ』のモットーで、相手の動きを読む空手を、経験を積んで覚えてもらえれば」と期待する。
第13回道東フルコンタクトカラテ選手権大会(3月17日、帯広市)では、森田蒼二郎(13)が中学1年男子上級で優勝。弟の丈三郎(11)が小学5年男子35キロ以上で3位となった。
兄の蒼二郎は決勝で技ありの勝利。上段蹴りが決まったが、優勝にも「パンチも出しながら勝ちたかった」と課題を挙げる。全国大会の年代8強にも入った猛者。気を緩めずに「下段蹴りも稽古しながら強くなりたい」と語った。
丈三郎は1、2回戦を勝ち抜きながら準決勝で相手に押し切られた。「もう少し前に出ていれば、というのが反省点」とし、次の大会へ向け「蹴った足をもっと前に出して、パンチも交ぜたい」と気合を入れ直す。
第19回北海道CUP空手道選手権大会(同24日、旭川市)では、合田瑛翔(11)が小学生男子5年クラスBの3位となった。「1回戦では押していけたけど、準決勝は下がってしまった」と言うが、続く順位戦で上段前蹴りなどが利き、一本勝ち。「もう少し体力を付けたい」。しっかりと目標を立てた。
さらに石田崇晴(9)は同3年のクラスB準優勝。
優勢を取られての惜敗に「悔しかった」と言い、「これからは相手に下突きを多く出せるようにする」と語った。新年度、夜の稽古場では4人が基本練習に気合を入れる声が響いている。

















