苫小牧樽前小学校のグラウンド中央に残る推定樹齢100年を超すエゾヤマザクラの保存作業が20日、地元の有志で行われた。地域住民から「百年桜」と呼ばれ、毎年春に見事に咲き誇る古木。長年、雨風や雪にさらされ傷みが進み、2021年ごろから有志が手弁当で樹勢の回復を図っている。
樽前の鴻野建設や宮前町の作田造園の従業員ら7人が、高所作業車も使って作業に当たった。しらかば町の樹木医金田正弘さん(77)の助言を受け、空洞化してきた幹を炭と混ぜ合わせたピートモスで補強したほか、枯れ枝を取り除き、地面も一部掘り返して肥料を入れた。22年に強風で太めの枝が折れる被害もあり、2本の支柱で保護していたが、新たに約4メートルの丸太1本を加えた。
「百年桜」は同校が開校した1922年、当時の児童が教員の指導の下、周辺の山から移植した。金田さんによると、エゾヤマザクラの寿命は手を掛けなければ長くて100年ほどといい、「市内で最も古いサクラ。昨年より枝が伸び、花芽も増えたように思う。またきれいに咲いてくれそう」と、今月末の開花を見込む。
樽前町内会副会長も務める鴻野建設の鴻野一朗社長(59)は「百年桜は地域のシンボル。できるだけ長く、きれいに咲くよう見守っていきたい」と力を込めた。
















