少年サッカーのU10北海道TOBIGERI ONE2024予選大会(3月23、24両日、函館市)で苫小牧地区のASC北海道が頂点に立った。道代表として全国大会(8月5~7日、静岡県)出場が決まり、本格化するシーズンへダッシュする好スタートを切った。
4種加盟チームの10歳以下年代による大会。道予選には希望で応募した中から抽選で決まった計18チームが出場。8人制で15分ハーフの組別予選、決勝トーナメント(T)を繰り広げた。
ASC北海道は予選C組で僅差の試合を乗り切りながら3戦全勝。決勝Tも得点力と守備力を両立させて2勝し、決勝進出。石狩FCに先制を許したものの、追い付いて逆転。終われば5―1の大差でうれしい栄冠を物にした。
屋内のフットサルシーズンを終えたチームは屋外向けの練習を1週間程度こなして大会に臨んだ。指揮した清水弘巳コーチ(49)は「後半終わり際にばたつき、緊張し過ぎた試合もあった」としながらもやる気を高めるベンチワークで鼓舞したメンバーがものにした大きな戦果を喜ぶ。「本大会までの3カ月でさらにレベルアップできるよう努めたい」と語った。
ボランチとして各試合をけん引した橋本旭耀(あさひ)(9)は「協力し合っていたから諦めた気持ちにならなかった」と振り返る。夏休みに出場する全国大会に「1試合ずつ勝つつもりで初めて戦う相手にも挑みたい」と元気いっぱいだ。
要所の得点で士気を盛り上げた左サイドバックの清水ケンタ(9)は「みんながいたから勝てた」と改めて考えている。「試合中もよく声を掛けてくれたから強気でいけた」とし、今後もチームワークを大事にする構えだ。
清水コーチは「これから臨む全国大会もこの年代のメンバーにとって貴重な経験になる」と確信。「真夏の本州の大会は暑さとの闘いになるけれど、安全にプレーできるよう心掛けて1勝をもぎとってもらいたい」と顔触れの成長に期待する。

















