帝国データバンク札幌支店は、2024年度(24年4月~25年3月入社)の雇用動向に関する道内企業調査結果を発表した。正社員の採用予定がある企業は64.6%となり、3年連続で増加した。ただ、採用人数に関しては10.6%(前年比3.9ポイント増)の企業が「減少する」と回答し、前年度までの勢いが鈍化している。
採用予定がある企業の内訳は、採用人数が「増加する」企業が前年比2.0ポイント減の27.4%。採用人数が「変わらない」企業は1.3ポイント減の26.6%だった。
企業からは「大都市圏へ進学した学生が地元に戻らないため優秀な人材確保が難しい」(自動車・同部品小売り)、「雇用したくても人材がいないのが現状。それでなくても人材不足なのに大手企業に人材が流れると地方の中小企業は数年しても人材確保ができない」(農・林・水産)など切実な声が寄せられている。
正社員の採用予定がある企業の規模別では、大企業が87.5%だったの対し、中小企業は60.3%、小規模企業は47.2%。企業規模が小さいほど割合が低くなっている。
業界別では、「農・林・水産」が83.3%でトップ。これに「サービス」(75.0%)、「金融」(73.3%)が続いた。また、2024年問題(時間外労働の上限規制)が懸念される「建設」は69.9%、「運輸・倉庫」は66.7%だった。
建設業からは「常に求人募集しているが、ここ数年、採用は望めない状況が続いている。知人や社員の縁故採用に期待をかけている」「有資格者の中途採用を強化していて人材紹介企業に依頼しているが候補者が少ない」と厳しい意見が寄せられている。
一方、非正規社員の採用状況については、48.1%の企業が「採用予定がある」と回答。こちらも3年連続で増加している。業界別では「金融」が66.7%で最も高い。これに「製造」(56.3%)、「サービス」(54.2%)が続いた。
また、将来的な労働力不足に対して多様な人材の活躍が期待される中、今後、外国人、高齢者、女性、障害者のいずかの人材を「採用予定がある」企業は78.1%と8割近くに上った。
調査は2月15~29日、道内企業1151社を対象に実施。511社から回答を得た。回答率44・4%。
















