安平BC、初優勝飾る 中学野球 苫小牧民報杯東胆振中学校春季野球

決勝を制し、初優勝を飾った安平ベースボールクラブ=27日、清水野球場

 第44回苫小牧民報杯争奪東胆振中学校春季野球大会(苫小牧民報社主催)最終日は27日、苫小牧市清水野球場で決勝が行われ、今季設立の部活動地域移行チーム、安平ベースボールクラブ(BC)が3―0でウトナイをかわして初優勝した。
 ダブルヘッダー1試合目の準決勝で安平BCは苫小牧東・和光を5―1、ウトナイが9―0で青翔・厚真をそれぞれ下していた。
 決勝で安平BCは一回に小泉が2死一、三塁で右中間に先制適時二塁打。三、四回にも1点ずつ追加し、畑田が完封した。ウトナイは出塁の好機を生かせなかった。
 ▽決勝
ウトナイ
0000000―0
101100X―3
安平ベースボールクラブ
(ウ)島野、松本―松崎
(安)畑田―中村
 ▽準決勝
ウトナイ
20007―9
00000―0
青翔・厚真
(五回コールド)
(ウ)福栄、田島―松崎
(青・厚)小山、紺谷―谷間
苫小牧東・和光
0000001―1
101030X―5
安平ベースボールクラブ
(東・和)山口、高嶋、北村―河合
(安)小泉―中村

―モットー三つ貫き栄冠
 安平BCが初栄冠を飾った。先発したまま好投し、七回、最後2死で迎えた打者から三振を奪って完封した畑田が右腕を突き上げると、うれしさがこみ上げて満面に笑みをたたえたナインがマウンドに駆け寄った。今季から歩みだした部活動の地域移行チームの先駆けが2024年大会で頂点に立った。
 指導する畠山監督は「投手を中心にしっかり守れたことが勝因」と言い、安平の野球のモットーを語った。常日頃からキャッチボールをしっかりと練習する。凡打でも一塁を駆け抜ける。ミスは付き物だから、次のプレーでカバーする―。「この3点。今大会はやってきたことの成果が出た」と試合出場の顔触れをたたえた。
 次週は夏の全国大会、全日本少年軟式野球の苫小牧支部予選がスタートし、6月には同じく中体連も控える。決勝で先制打を放ったのが小泉主将。この日、優勝につながたったダブルヘッダーを振り返り、「けん制がうまかったチームもあった」と謙虚に話し、「対戦相手から学んだことも生かして、また優勝したい」と仲間同士の意気込みを代弁した。

―準Vウトナイ、追い切れず
 先行していく安平BCをウトナイが追い切れなかった。地白監督は決勝の試合後に「きょうに関しては、チャンスをものにできなかった」とゲームを評し、「出塁するけれど後続がなく、リズムよく野球をすることができなかった」と語った。小刻みに加点を許す少差の試合に持ちこたえていくことの大切さを受け止め、「敗戦は大きなばね。きっとチームが良くなっていけるはず」とメンバーに期待を託した。
 チームミーティングでは監督の言葉に、メンバーがしっかりとうなずく様子が見て取れた。福栄主将は「内容は悪くなかったけれど、点を取れないと勝てない」と言い、「雰囲気がよくないときも、流れを持ってきたら離さない。そんな野球がしたい」とリベンジを誓った。

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