【パリ時事】今夏のパリは猛暑に見舞われる可能性がある。五輪では、暑さ対策も重要になりそうだ。
フランスの気象庁は4~6月にかけて例年より気温が高くなると発表。7月以降も同様との見方がある。近年は毎年のように夏に熱波が到来。2020年8月初旬にパリで1週間ほど40度近い日が続いたのは、記憶に新しい。
日本とは違いフランスでは室内にエアコンが設置されていない建物が多い。扇風機や床冷却などはあるものの十分だろうか。パリ五輪に臨む日本選手団は、パリ郊外に新設された選手村に、携帯式のエアコンを設置する方針だ。
競技面への考慮も欠かせない。フェンシングなどの会場となるグランパレ。ガラス屋根の天井が特徴的な歴史的建造物だが、構造的に熱がこもりやすい。地元メディアによると、五輪・パラリンピック組織委員会は仏気象庁の予測を基に各競技開始の10日前に会議を行う予定。関係者は「必要なら調整する」と、競技時間の変更などの可能性に言及する。
新型コロナの影響で無観客だった東京大会と違い、パリでは観客への配慮も求められる。市は街中に水飲み場を増やし、冷却ミストや日陰エリアなどを設置して対応する。

















