井内聖 新教育長にインタビュー 自分らしさ実感できるまちに  安平

井内聖 新教育長にインタビュー 自分らしさ実感できるまちに  安平
「役場や町の方々と一緒に、日本一の公教育を目指したい」と話す井内新教育長

 安平町の新教育長に2日付で就任した井内聖氏(50)は同日、町役場での辞令交付後に苫小牧民報社のインタビューに応じた。長年、公立学校や民間企業で教育に携わり、生まれ育った町のため、全力で取り組む姿勢を示した。任期は2027年5月1日まで。

 ―今の心境は。

 辞令を受け取り、重責をひしひしと感じている。子どもたちが大好きで、古里に恩返しがしたい。目指すは日本一の公教育で、決して一人では実現できない。役場の皆さん、町の方々と一緒に達成したい。

 ―安平町の教育の現状と課題をどのように認識しているか。

 町全体で教育、子育てに力を入れ、町民の理解があるのはとても素晴らしい。課題は、人口減少とそれに伴う社会構造が変化する中、今までの学校教育や社会教育の在り方で対応できるか考え、自分らしく生きていることを一人ひとりが実感できるようにできたらと考えている。

 ―学校教育、社会教育で取り組みたいことは。

 まずは現場の声を聞き、様子を見て、必要な施策を一つ一つ遂行したい。学校教育では、忙しい先生たちにも何とか、子どもと向き合ったり資質を高めるための研修を受けたりする時間をつくりたい。社会教育では、大人が学ぶきっかけづくりができたらいいと思っている。

 ―4月30日付でリズム学園を退職したが。

 切っても切り離せない背景はあるが、この職に就いたからにはリセットし、新たな気持ちで職責を全うしていきたい。

 ―今の意気込みを。

 町の人の望むことを形にすることが役割になった。子どもにとっても大人にとっても、すてきな町を町民と一緒につくっていきたい。

 いうち・せい 1973年12月生まれ。96年、北海学園大学卒業。同年4月、道内の中学校に社会科教諭として着任。2005年4月に学校法人リズム学園(恵庭市)の職員となった。16年から20年まではやきた子ども園の園長。22年3月に北海道大学大学院を卒業し、23年4月から町地域プロジェクトマネジャー。24年4月30日付で同法人を退職、同マネジャーを退任した。旧追分町出身。

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