カブスの今永がメッツ戦で自己最長の7回を無失点に抑え、開幕から無傷の5勝目を手にした。快投を続ける左腕の防御率は両リーグトップで、ただ一人1点を切る0・78。球団によると、デビュー6試合目で30投球回以上を投げた選手では史上4番目の好記録(自責点が公式記録となった1913年以降)となった。
試合後の取材では地元シカゴのメディアだけでなく、ニューヨークの記者からも矢継ぎ早に質問が飛んだ。自身の快進撃について、「確かに想像していたよりもいい数字が残っているが、紙一重の勝負どころをたまたま勝ってきた。そうでない試合もこれからくる」と気を引き締めた。
ニューヨークの印象を聞かれると、「(映画の)スパイダーマンで見た景色がホテルから広がっていた」と言って笑わせた。
3試合連続でクオリティースタート(6回以上を投げて自責点3以内)をクリア。これまで中5日以上の間隔で登板してきた今永が、中4日でも結果を残し周囲の評価はさらに高まった。カウンセル監督は「素晴らしかった。7回までとても力強かった」と頼もしそうに話した。
山本3連勝「いい感覚」 15回連続無失点
ドジャースの山本が昨季ナ・リーグ覇者のダイヤモンドバックスに対して6回無失点の好投を見せた。これで15イニング連続無失点で防御率は2点台に。自身3連勝とし、「いい感覚をつかめてきている。落ち着いて自分の投球ができるようになってきた」とうなずいた。
150キロ台中盤の直球は力があり、低めに制球したスプリットで三振も奪った。六回2死一、二塁でスアレスを三ゴロに仕留めてベンチに戻ると、ロバーツ監督と握手。役割を果たし、ほっとした表情を浮かべた。
「いろいろなことに慣れてきた」と話す山本だが、初めての経験も。一回の先頭打者に対して、球審から投球間などの時間を制限するピッチクロックの違反を告げられた。投球練習に時間がかかったことを指摘されたそうで、1ボールから試合がスタート。「知らないルールもたくさんあるなと感じた」と振り返った。
今季初めて大谷が欠場した一戦。「違和感はあったけど、(打線に)点を取ってもらった。僕が投げる時には大谷さんに打ってほしいなと思う」と次回登板での共演を心待ちにしていた。
上沢 メジャー初登板
【ボストン時事】米大リーグは2日、各地で行われ、レッドソックスの上沢がジャイアンツ戦でメジャー初登板を果たした。2点差の八回から救援し、2回を無安打無失点、1奪三振に抑えた。チームは1―3で敗れた。
上沢は昨オフにプロ野球日本ハムからポスティングシステムでレイズとマイナー契約。3月下旬にトレードでレッドソックスに移籍し、4月28日にメジャーに昇格した。
大谷のドジャースは試合がなかった。

















