コロナ関連融資「返済に不安」1割超 懸念「人手不足」最多 道内企業調査 帝国データ

コロナ関連融資「返済に不安」1割超 懸念「人手不足」最多 道内企業調査 帝国データ

 帝国データバンク札幌支店は、新型コロナウイルス関連融資に関する道内企業の意識調査結果を発表した。借入企業のうち10.4%が今後「返済に不安」を抱え、業界別では「運輸・倉庫」が最も高かった。

 関連融資の利用状況では、「借りていない」企業は40.1%だった一方、「現在借りている」企業は45.0%。「既に全額返済」は11.9%となり、前回調査(2023年8月時点、10.6%)から1.3ポイント増加した。

 現在借りている企業のうち、24年2月時点で返済が「3割未満」の企業は37.4%。「未返済や今後返済開始」の企業は10.9%だった。一方で、融資の「5割以上」を返済していたのは31.3%、「3割~5割未満」が20.0%だった。

 融資の返済開始時期については、9割近く(88.3%)の企業が既に返済を開始している。

 現在借りている企業の今後の返済見通しについては、87.4%の企業が「条件通り、全額返済できる」と回答。他方、「返済に不安」を抱いている企業は10.4%と1割を超えた。その内訳は、「返済が遅れる恐れがある」が4.3%、「金利減免や返済額の減額・猶予など条件緩和を受けないと返済は難しい」が3.5%、「返済のめどが立たないが、事業は継続できる」が2.6%だった。

 返済に不安感を抱く企業の割合の業界別では、「運輸・倉庫」が18.8%で最も高い。これに「サービス」(15.4%)、「小売」(12.5%)、「製造」(12.2%)が続いた。

 現時点での経営上の懸念材料(複数回答)については、「人手不足」が58.5%で最多。以下、「仕入れ価格の高騰(原材料価格など)」(46.6%)、「人件費の高騰」(43.4%)の順となった。

 企業からは「コロナ禍の影響で数カ月、売り上げが半分以下に落ち込んだ。それまでの蓄積とゼロゼロ融資(実質無利子・無担保)でしのいだが、資産を全て吐き出して青息吐息で生き残った。業績は回復基調なものの、各種支援もなくなり、融資の返済が負担となっている」(電気機械製造)との声が寄せられている。

 調査は2月15~29日、道内企業1151社を対象に実施。511社から回答を得た。回答率44.4%。

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