北洋大、室工大と1勝1敗 道学生野球1部春季リーグ

〔北洋大―室工大〕7回2死1、3塁で北洋大の石田が駄目押しの2点3塁打=5日、北洋大グラウンド

 道学生野球1部春季リーグは4、5両日、各地で第2節が行われた。苫小牧の北洋大グラウンドでは北洋大が室蘭工大と連戦し、初戦を1―3で落とした後、2回戦を10―2の七回コールドで勝ち、第1節以来通算2勝2敗とした。東農大北海道と函館大が開幕から4連勝した。
 北洋大は1回戦で1点先行も逆転を許し、反撃できなかった。2回戦では序盤に先行された2点を追って四回に集中打で覆し、完投した藤田がその後は室蘭工大の打線を抑えた。
 【第2節】
 ▽第2日(5日)
北洋大(2勝2敗)
0015013―10
1100000―2
室蘭工大(1勝3敗)
(七回コールド)
(北)藤田―深井、石山
(室)細井―加藤
函館大5―2旭川市大、東農大北海道5―0道教育大旭川
 ▽第1日(4日)
室蘭工大(1勝2敗)
000003000―3
000100000―1
北洋大(1勝2敗)
(室)小泉、倉田―加藤
(北)蓮田、中野―深井
 函館大14―4旭川市大(六回コールド)、東農大北海道2―1道教育大旭川

―大学野球 藤田、試合つくる
 北洋大の大滝監督は室工大との2戦目での白星に胸をなでおろし、ようやく表情を緩めた。守備の乱れが結果として序盤の2失点につながったことには注文を付けたが、今大会2勝目で完投した藤田の次節起用をにらみ、「試合をつくってくれる投手。東農大に当てて、何とか勝ちを奪いたい」と期待を寄せていた。

 藤田は今季開幕戦で旭川市大を3安打完封した。1メートル86と長身の右上手。岐阜報徳学園高出身の3年生。立ち上がりに「お見合い」の飛球失や犠打野選で相手に与えたチャンスを悔やみつつ、「自分のフィールディングもまずかったです」と素直に反省した。昨春キャンプ中に右肘じん帯を損傷し、剥離骨折も併発し、ほぼ1季丸々をリハビリに充てていた。

 練習再開後は投球を見直し、変化球の幅を広げるなどで技量向上。今年はチームの開幕投手に選ばれて周囲の信頼を集めつつある。2試合目の登板では中盤に打線が劣勢を挽回。「きょうは野手が点を取ってくれて乗っていけた」と言う。「もし打てなかったときもそれをカバーする投球を見せたい」と意気込み、自分で1勝、チームで2勝と、6季連続リーグ制覇中の東農大に真っ向勝負を挑む構えだ。

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