新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行し、8日で1年を迎えた。昨年8月中旬~9月上旬、今年1月下旬~2月上旬に再び感染拡大の波が押し寄せたものの、新規感染者数は現在緩やかな減少傾向が続く。制約されてきた社会・経済活動も「平時」に移行中だ。道では3月末で「北海道感染症対策連絡本部」(本部長・鈴木直道知事)と、コロナ対策の司令塔となっていた同本部の指揮室も廃止した。ただ、鈴木知事は「コロナはまだ変異を繰り返している。他の感染症と同様にモニタリングは継続する」との姿勢で、定点把握による週1回の感染状況の公表は継続している。
新型コロナウイルスは、日本では北海道が最も早く感染が拡大した。2020年1月28日に道内で初めて、中国武漢市から来道した中国人女性の感染を確認。23年5月8日の「5類」移行まで3年3カ月余りで、感染者数は136万人を超え、死者も4600人超と多くの命が失われた。八つの大きな感染拡大の流行の波を繰り返し、経済も大きな打撃を受けた。
鈴木知事は20年2月28日、道独自の「緊急事態宣言」を全国で初めて発出。法的根拠のない中での道民への外出自粛要請で、前例のない取り組みを政治決断し、結果的に感染拡大を封じ込めた。その後、道内では「5類」移行までに、特措法に基づく「緊急事態宣言」が通算3度(道独自を含めると4度)、「まん延防止等重点措置」は通算4度発令された。
道では「5類」移行後、新規感染者数の「全数把握」を終了。定点医療機関(223カ所)による「定点把握」に切り替え、毎週木曜日に前週7日分の感染者数を公表している。昨年8月28日~9月3日に1医療機関当たりの感染者数が全道平均で最多の20.25人となり、「第9波」が到来。その後、減少傾向が続いたが、今年1月29日~2月4日は15.40人と再び増加して「第10波」が押し寄せた。現在(4月22~28日)は3.72人と緩やかな減少傾向が続いている。
国はコロナの治療や医療提供体制に関する公費支援を3月末で終了。高額な治療薬代は、医療費の窓口負担に応じて1~3割の自己負担となった。入院費の補助もなくなり、4月以降は通常の医療体制へ移行した。
国の「行政の関与を前提としない、通常の医療提供体制によって対応する」方針に基づき、道も3月末で「感染症対策連絡本部」を廃止した。国は今夏までに新たな感染症へ対応するため「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」を改定する。鈴木知事はこの動きに呼応し、「時機を逸することなく、北海道行動計画の策定を進めていく」との姿勢だ。



















