苫小牧市内を中心に書道教室を構える書道啓心社(沖田啓峰代表)師範の鈴木紅藍(こうらん)さんが、第65回北海道書道展(北海道新聞社主催)の漢字の部で準大賞に輝いた。2003年から出品を続け、念願を果たした。師事した河原啓雲前代表(故人)をはじめ「多くの方のおかげで、ここまで来られた」と感謝し、次回展から審査会員となる責任の重さもかみしめている。
同展は一般公募が約1200点に上る道内最大級の書道展。大賞、準大賞は、公募で多数の受賞を重ねるなど優秀な成績を収めて推挙された会友の中でも、4年以上が審査対象。今回は387人が出品し、大賞1作と準大賞9作が選ばれた。4日に札幌市内で表彰式が行われ、「うれしさより感謝の気持ちが大きかった」と鈴木さんは話す。
書道歴は約30年。長年、河原前代表の下で修練を重ねたが、18年12月に河原前代表が58歳で急逝。「目の前が真っ暗になる」ほど落ち込んだが、社中や河原前代表と親交のあった人たちに励まされ、再び書に向き合った。
受賞した行草体の「煙光似帯侵垂柳露點如珠落巻荷」(縦240センチ、横55センチ)は、出品までに100枚以上書き続けた。「スケールを大きく」「潤渇に気を付けて」―。河原先生の教えを思い返し、一文字ずつ、理想の表現を追求した。審査員からは「ダイナミックに書けている」「書に厚みがある」と高い評価を受けた。
書道啓心社は幼児から80代までの生徒を持つ。事務局長で講師陣の指導にも当たる鈴木さんは「生徒たちの姿勢からも刺激を受けることが多い。学ぶことはまだまだたくさんある」と気を引き締めた。
同展招待・会友展は12日まで、札幌市民ギャラリー(札幌市中央区南2東6)で開催中。
















