千葉市のZOZOマリンスタジアムで10日に行われる苫小牧市のプロ野球・冠協賛試合「W Port City(ダブルポートシティー)苫小牧スペシャルナイター」で、市内少年野球チーム「拓勇ファイターズ」に所属する佐藤光士郎(10)=拓進小5年=がファーストピッチ(始球式)を務める。大舞台のマウンドで「ストレートを投げたい」と目を輝かせる。
市スポーツ少年団野球専門部会に加盟する市内13チームから83人が応募し、厳選な抽選の結果、佐藤が選ばれた。「まさか当たるとは思わなかった」と笑顔が弾けた。ロッテの菊地吏玖投手は同チームの出身。8日現在、1軍登録はされていないが、「菊地投手に会ってみたい」と希望を抱く。
2023年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝メキシコ戦で逆転サヨナラの一打を放った村上宗隆選手に影響され、同年4月から野球を始めた。普段は北海道日本ハムファイターズのファンだが、今回の大役に合わせてロッテにも興味を持ったといい、「投手陣の層が厚く、打撃もいいところで打っている。最近勢いのあるチーム」と好印象を語る。
苫小牧市初となる冠協賛試合は、ロッテ対東北楽天ゴールデンイーグルスの一戦。本番では、少年野球の規定よりホームベースまでの距離が2メートルほど長くなるマウンドから1球を投じる。
約2万人の観客が訪れることが想定される中、父政弘さん(39)を相手に練習を積んできた。佐藤は「みんなの前で暴投にならないか。今から緊張している」と不安を見せながら、「苫小牧の代表として、力のあるストレートを投げ込みたい」と意気込む。














