苫小牧市が、美園町のみその保育園(山村美智子園長)で全市の未就学児を対象に病後児保育を開始し、1年余りが経過した。風邪などからの回復途上で通常の集団保育を受けられない子どもを預かる保育サービスで、2023年度は13件の利用があった。市は潜在的な需要はさらにあるとみて、保育園や幼稚園にポスターを掲示するなどし、利用を呼び掛けている。
昨年3月末にスタートした病後児保育は、市内に居住し、1人で歩ける満1歳から就学前までの幼児が対象。病気やけがの回復期にある子どもを、保護者が仕事などで家で見られない場合、同園に配置された専任の看護師と保育士が1日2人を上限に預かっている。発熱後のだるさや軽度のせきが続くなど集団保育を受けられないとき、体調に合わせたきめ細かな保育サービスを提供し、アレルギーを持つ子も受け入れる。
利用には事前登録や病院の受診が必要で、今年3月末時点の登録者は43人。23年度は8人が延べ13回利用した。山村園長は「症状が落ち着いたもののまだ心配で、仕事を休めず困っていたので助かったといった声が寄せられている」と話す。専任看護師の大野美由喜さん(57)は「もしものときに利用でき、保護者の安心につながる」と病後児保育の必要性を語る。
24年度は6月末時点で4人が風邪などからの回復期に延べ10回利用しているが、制度は十分に周知されておらず、潜在的な需要はさらに多いとみられる。市は、全市の子どもを漏れなく受け入れられる態勢の構築を模索しており、こども育成課は「今後の利用状況を見ながら、利用枠の拡大を判断していく。まずはサービスの認知度を高めたい」としている。
病後児保育は、1回の登録で就学前まで利用可能。定員に空きがあれば当日申し込みも受け付ける。受け付け時間は午前8時30分~午後5時(祝日、年末年始を除く)。料金は3歳児以上1500円、3歳児未満1700円で、別途給食費300円が必要。市のホームページに詳細が掲載されている。
















