苫小牧署管内(東胆振1市4町)の2024年上半期(1~6月)の人身交通事故の発生件数(速報値)は前年同期比46件増の218件、傷者が57人増の259人、死者は3人増の3人だった。7月も輪禍で1人が亡くなり、すでに死者数は23年1年間の2倍。同署は交通違反の取り締まりや啓発活動を強化し、さらなる犠牲を食い止めたい考えだ。
市町別に見ると、苫小牧市199件(前年同期比50件増)、白老町11件(3件減)、厚真町3件(増減なし)、むかわ町3件(1件増)、安平町2件(2件減)と苫小牧の増加が突出している。
平日昼間、市街地での発生が目立ち、事故の類型別では人対車が8件減った一方で、自転車対車が9件、車両同士は48件それぞれ増えた。
過失が重い第1当事者の違反別累計では「安全運転義務違反」が136件と、全体の約6割を占めた。他の車や自転車、歩行者の動きへの注意を怠る「動静不注視」とブレーキ、アクセルのペダルの踏み間違いなど「操作不適」の増加が目立った。
傷者を年齢別に見ると、40代の59人が最多で、30代46人、20代43人、50歳代39人などと続いた。
23年の死亡事故は8月と10月に苫小牧市で起きた計2件だったが、今年は上期だけで3件発生。1件目は4月5日、同市日吉町で夜、市道を歩いていた80代女性が直進してきたトラックにはねられ、死亡した。
6月19日には同市沼ノ端中央の信号機付き交差点で横断歩道を自転車で渡っていた50代女性が左折してきたトレーラーにひかれ死亡したほか、同24日にむかわ町穂別福山の国道のトンネル内で陸上自衛隊の車両と大型バスが正面衝突し、自衛隊の車両の助手席に乗っていた隊員の男性が命を落とした。
さらに今月3日、同市王子町の信号機付きの交差点で自転車で横断歩道を渡っていた70代女性が市道を直進してきた乗用車にはねられ、搬送先の病院で死亡が確認された。
同署の上月英司交通官は「ドライバーが運転以外の事に気を取られたり、思い込みから注意を怠ったりすれば、危険が生じる」と強調。「法定速度を守り、運転に集中してほしい」と訴える。
歩行者が事故に巻き込まれないための対策として、関係団体の協力を得て夜光反射材を配るなど地域住民の啓発事業にも力を入れる。
夏の行楽シーズンを迎え、主要幹線道路での速度違反に目を光らせるほか、飲酒運転の検挙件数が増加傾向にあることを踏まえ、週末の繁華街などで取り締まりを強化する方針だ。
















