大人に代わって家族の世話や介護、家事などを担う18歳未満の子ども・ヤングケアラーに関する動画制作へ向け、苫小牧市主催のワークショップが9日、市民活動センターで始まった。中学3年生から20代前半の社会人まで8人が参加。ヤングケアラーについての基礎知識を学び、同世代の関心を呼ぶような動画のアイデアを出し合った。
ワークショップは全3回。地域情報サイトまいぷれ苫小牧(元中野町)が受託し、まいぷれ編集部内に設けたヤングケアラーを考える会が企画・運営している。
初回の同日は、えべつケアラーズ代表で道内の当事者支援に取り組む加藤高一郎さんが講話した。加藤さんは相談支援を通じて出会ったヤングケアラーの多くが、家族のケアをしながら家計を支えるためアルバイトもしていることを説明。「頑張り過ぎてしまっている人には手伝いが必要なこともある」と話した。
また、大人のように振る舞わなければならない重圧や「ほかの人に相談しても解決しない」という無力感を訴える当事者の声も紹介。「自分が同じ立場にあったら何をしてほしいかを考えてみて」と呼び掛けた。
講話を聞いた参加者は、これまでの人生の中で悲しみや苦しみを感じた際、どうやって乗り越えられたかを振り返り、動画のアイデアでは「ショートドラマは自分も友だちもよく見る」「漫画を取り入れたら」などの意見が出された。
今野瑠璃さん(明倫中3年)は「自分たちができるお手伝いは話を聞くことだと思う。それを伝えられるような動画にしたい」と意気込む。市職員の大沢朱叶さん(20)も「小さい子や障害がある人にも伝わるよう、相談できる人や場所があることを表現できれば」と語った。
同考える会のメンバーでワークショップの企画・進行を担当する大学生坂本愛緒さん(18)は「きょうはまず知識を得ることを中心に行った。次回はいよいよ動画制作に入るので、興味がある人はぜひ参加してもらいたい」と話す。
ワークショップは2回目以降からの参加も可能。申し込み、問い合わせは同考える会山口さん 携帯電話090(2690)6214。
















