苫小牧市内のよさこいチーム兆朔(きざし、浅野徹也代表)に、墨絵アーティスト藍禅(あいぜん)=本名渡辺将和=さん直筆の大旗が届けられた。黄色の布に墨で大きな「兆朔」の文字と、龍と虎(とら)の絵が迫力満点に描かれている。オリジナリティーあふれる旗にメンバーは大喜びで、15日に高丘の樽前山神社例大祭のステージでお披露目する。
完成した旗は縦4メートル、横4・5メートル。のぞみコミュニティセンターで練習するメンバーの下に9日、藍禅さんが自ら届けた。メンバーたちは「すごい!」「かっこいい」と歓声を上げ、藍禅さんも「薄い布なので墨がにじんだりと苦労もしたが、喜んでもらえてよかった」とほっとした表情を見せた。
チームは大旗を振るパフォーマンスの練習用に化繊の布で旗を制作。演舞でも時々使っていたが、無地で舞台映えがせず、布を縫い合わせて作ったことから業者に印刷を依頼することもできず、「何か使い道がないか」と思案中だった。
浅野代表が6月、藍禅さんに「旗に絵を描いてもらえないか」と相談。藍禅さんは「こんなに大きな作品も、布に墨で描くことも初めてだったので未知の部分がたくさんあった」というが、新たな挑戦として依頼を受けることに。自宅6畳間の荷物をすべて移動して作業スペースを確保し、手元にある筆を駆使して太く大きな筆致を表現する方法を考案。描いては乾かす作業を繰り返し、1週間ほどかけて完成させたという。
新しい旗は15日、同神社例大祭のステージで、午後1時半から藍禅さんのライブペイントに、同7時半から兆朔のよさこい演舞に、それぞれ登場する。浅野代表は「厄よけや繁栄の象徴でもある龍虎にあやかり、新しい旗の演舞で地域を一層盛り上げていきたい」と意気込んでいる。
















