新天地の巨人で、白老町出身の26歳が輝きを放った。6月25日に西武から加入したばかりの若林が、2―2の九回にサヨナラ適時打。「本当にうれしい。冷静に自分のやるべきことができた」。お立ち台で笑顔がはじけた。
大城卓の二塁打と坂本の進塁打で築いた1死三塁の好機。若林が初球を積極的に振り抜くと、打球は三遊間を破って左前へ。好機であと一本がなかなか出なかった試合で、値千金の一打になった。
西武でも5月にサヨナラ本塁打を放っており、勝負強さが印象的だ。「試合前に相手投手をイメージし、しっかり準備して、あとは考え過ぎないでプレーしようと思っている」。今季はこの自然体の打撃が奏功。巨人では、ここまで先発出場した4試合のうち3試合で打点を挙げている。
頼もしい新戦力の貢献で、チームは6連勝。固定できていない左翼でのスタメン出場で活躍した若林を、阿部監督は「ポテンシャルも素晴らしいし、やってくれるんじゃないかなと期待感を持たせてくれる選手」。自身の価値も高め、最高の勝利を呼び込んだ。














