ナッツ、8割の乳幼児が摂取可能 形状工夫でアレルギー発作予防?

ナッツ、8割の乳幼児が摂取可能 形状工夫でアレルギー発作予防?

 アレルギーの原因食品(アレルゲン)であるナッツ類について、粉状にするなど形状を変えることで離乳食早期から安全に摂取できたと、国立成育医療研究センターなどの研究グループが発表した。

 アレルゲンのうち卵や牛乳などは、離乳食の早期からの少量摂取がアレルギーの発症予防につながると報告されている。しかし、ピーナツやクルミなどのナッツ類には誤嚥(ごえん)、窒息のリスクがある。

 研究グループは、アトピー性皮膚炎の乳幼児34人の保護者に、誤嚥しにくいパウダーやペースト状にしたナッツ類を離乳食に混ぜ、徐々に摂取量を増やすよう指導。早期からナッツ類を摂取する方法を検証した。

 その結果、2歳までにピーナツは78・8%、クルミは81・3%が摂取できた。誤嚥や窒息、重篤なアレルギー反応は発生しなかった。研究グループは「今後、離乳食でもナッツ類を安全で簡単に摂取できるよう管理栄養士や患者会と共にレシピ開発を進める」としている。

(メディカルトリビューン=時事)

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