東胆振勢、大舞台で活躍誓う 高校陸上・あすからインターハイ

インターハイで4×100メートルリレーに臨む道栄の(右から)西川、城石、川本、小澤、三輪

 第77回全国高校総合体育大会(インターハイ)陸上競技大会は28日、福岡市の東平尾公園博多の森陸上競技場で開幕する。大会には各地区大会の上位6人が出場(男女競歩は5位、女子棒高跳び、女子三段跳び、女子ハンマー投げは4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。東胆振から全国の舞台へ進む選手たちは目標の舞台に向け、調整を重ねている。

 全道大会は6月に旭川市で行われた。このうち、男子100メートルでは北海道栄の小澤斗維(3年)が、自己新の10秒58で優勝。川本健太(同)、城石陸斗(同)が2、3位と続き、メダルを独占した。この3人に西川飛翔(2年)が加わって出場した4×100メートルリレーでも、40秒10の大会新記録となるベストタイムで優勝した。

 主将の小澤は「一人一人の走力が上がった結果。全国には速い選手もたくさんいるが、気を取られずに自分たちの走りをして優勝したい。主将として強い気持ちを背中で見せていく」と闘志をみなぎらせる。

 全道でコンディションが良好だった川本は「さらに調子を上げ、(全国では)好タイムを狙いつつ最後はみんなで喜びたい」、筋力を生かした力強い走りが特徴の城石は「バトンをトップでつなげられるよう頑張りたい」、主に第1走者を任される西川は「自分を信じて走り、先輩たちにつなぐ」とそれぞれ意気込んでいる。補欠の三輪紘大(2年)も「自分が今出せる全力を出し切りたい」とし、4×100メートルリレーの全国制覇へ準備は万端だ。

 厚真からは、陸上部の主将兼本洸埜(3年)、大垣尊良(1年)が男子砲丸、円盤投げの両競技で、中島愛梨(同)が女子円盤投げでインターハイへ挑む。全道大会の男子砲丸、円盤で優勝した大垣(砲丸14メートル52、円盤47メートル05)は昨年10月のジュニア五輪カップで手を痛め、本調子には届かなかったが、円盤では自己ベストを更新。「まだ技術的な修正が必要だが、砲丸の調子も上がってきている。全国では17メートル、円盤も50メートルを目標にして頂点を目指したい」と力を込めた。

 兼本は全道で男子砲丸が2位(14メートル34)、円盤は3位(43メートル01)につけ、ともに自己ベストを更新して全国への切符を手にした。現在は投げ方を少し変え、遠心力を止めないよう意識し、ターンの速度も上げ、安定して投げられるよう練習を重ねる。高校最後の大会に向け「自己ベストをさらに更新し、入賞を目指して悔いのなく終われるようにしたい」と語った。

 中島は女子円盤で3位(36メートル59)、ハンマーでは6位(36メートル30)に入賞。全道大会では自己ベストに届かず、現在は足りなかったターンのスピードを上げたり、しっかり振り切れるように意識しながら、全国大会への調整を進めている。「力をしっかり発揮して、まずは予選通過を目指していきたい」と話した。

 東胆振から全国大会へ出場する選手は以下の通り。

 【男子】

 ▽100メートル 小澤斗維(道栄3年)、川本健太(同)、城石陸斗(同)▽200メートル 小澤斗維(道栄3年)、川本健太(同)▽400メートル スコットリアム音央(道栄3年)▽5000メートル 雪田圭将(道栄3年)▽110メートルH 脇坂宥伸(道栄2年)▽4×100メートルR 北海道栄(西川飛翔=2年、城石陸斗=3年、川本健太=同、小澤斗維=同)▽4×400メートルR 北海道栄(若松寬大=2年、柳谷快透=同、小澤斗維=3年、スコットリアム音央=同)▽走幅跳び 後藤大輔(道栄2年)、大﨑仁(同3年)▽三段跳び 後藤大輔(道栄2年)▽砲丸投げ 大垣尊良(厚真1年)、兼本洸埜(同3年)▽円盤投げ 大垣尊良(厚真1年)、兼本洸埜(同3年)▽やり投げ 小森宥輝(苫東2年)▽八種競技 若松寬大(道栄2年)

 【女子】

 ▽400メートル 大島瑠海(道栄2年)▽4×100メートルR 北海道栄(飯田美月=1年、大島瑠海=2年、中谷玲唯=3年、髙橋楓花=2年)▽4×400メートル 北海道栄(石田奈々=2年、髙橋楓花=2年、飯田美月=1年、大島瑠海=2年)▽砲丸投げ 長澤彩音(厚真3年)▽円盤投げ 中島愛梨(厚真3年)

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