函館税関苫小牧税関支署がまとめた苫小牧港の貿易概況によると、上半期(1~6月)の輸出入総額は前年同期比2・4%増の7107億9100万円となった。統計が残る1976年以降の過去最高を3年連続で更新し、初めて7000億円台に乗った。今年は自動車部品の輸出が増え、円安により輸入額が高止まりしていることが影響した。
輸出は前年同期比24・6%増の1225億5000万円で、上半期としては過去最高となった。自動車部品などを含む輸送用機器は44・4%増の432億8200万円。自動車の生産拡大が続く米国向けをはじめ、ブラジル、中国向けの自動車部品が好調で総額を押し上げた。
紙・板紙は58・5%増の71億1900万円で、インド向けの段ボール原紙やタバコパッケージ用のコート紙が伸びた。石油製品も2・2倍の122億5700万円で、韓国向けにガソリンや軽油を輸出した。
一方、主力の一つである魚介類・同調製品は、51・9%減の121億5300万円とほぼ半減。東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出により、中国が昨年8月から日本産水産物の輸入を停止し、以降は中国向けが全減した影響を補えなかった。
輸入は1・3%減の5882億4100万円。過去最高だった前年を下回ったが、上半期としては歴代2位だった。総額の5割以上を占める原油・粗油は、円安の影響もあり17・6%増の2998億3000万円だった。
この他、石炭は39・3%減の452億5000万円。トウモロコシは13・2%減の149億1700万円。いずれも価格高騰の影響が落ち着いた。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4656億9200万円で、過去最高の前年に次ぐ歴代2位。
下半期は、製油所の大規模定期補修工事により原油の輸入は減るとみられるが、同支署は「(原油を除く)輸出入は増加傾向になるのでは」と見通している。
















