2024 渡辺、花車が200平決勝へ 平泳ぎのメダル 奪還へ挑戦 競 泳

競泳男子200メートル平泳ぎの準決勝を終えた渡辺一平=30日、パリ(時事)

 競泳は30日、3種目の決勝などが行われ、男子200メートル平泳ぎ準決勝で、渡辺一平(トヨタ自動車)は全体5位の2分9秒62、花車優(イトマン東進)は同7位の2分9秒72をマークし、ともに31日の決勝に進んだ。

 男子800メートルリレー決勝で、日本(村佐、松元、真野、柳本)は7分7秒48で7位。同200メートルバタフライ準決勝では、寺門弦輝(セントラルスポーツ)が全体15位で敗退した。男子200メートルバタフライで東京五輪銀の本多灯(イトマン東進)は予選敗退だった。

 男子200メートル平泳ぎは日本勢が決勝の舞台へ駒を進めた。元世界記録保持者の渡辺と2022年世界選手権2位の花車。同種目では12年ロンドン五輪の立石諒以来となるメダル奪還の期待を背負う。

 渡辺は、約190センチの高身長を生かした伸びのある泳ぎを持ち味とし、16年リオデジャネイロ大会に19歳で出場。この時は準決勝で当時の五輪新記録をマークしながら、決勝で伸び悩み6位に終わった。東京五輪代表落選の試練も乗り越えて戻ってきた。

 今回は予選から想定したほどタイムを伸ばせなかったのが気がかりだという。「(ストロークの)タイミングや、キックの時に抵抗が生じているとか何かしらの原因があると思う」と渡辺。決勝に向け「もう自分の『天才さ』に懸けるしかない」と開き直ったように意気込んだ。

 花車は準決勝の泳ぎについて「もうちょっと楽にいければよかった」と反省した。初めての五輪で、地元フランスのスター、マルシャンら有力海外勢を脅かすことができるか。決勝は渡辺の隣の1レーンで「端っこなのでやりにくい」と笑いつつ、「今までやってきたことを信じて、最後まで攻めの姿勢を貫きたい」と誓った。

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