駒大苫小牧高校女子卓球部が、3日に長崎市で開幕する全国高校総合体育大会卓球競技大会第93回全国高校卓球選手権大会の団体戦に出場する。全道大会(6月)の優勝校のみ参加が許される狭き門を突破して勝ち取った切符。松野純麗主将(3年)は「やっと手が届いた道代表。初めてのインターハイなので、雰囲気にのまれず、力を出し切りたい」と意気込む。
昨年、一昨年と団体代表の切符を逃した女子部。今年に懸ける思いはより強かった。悔しい思いをバネに、1年生が入部した4月からチームづくりについて何度もミーティングを重ね、「練習中から積極的に声出しをしよう」、「体育館にスローガンを貼って意識を高くしよう」とチーム力向上に努めた。
全道大会は優勝したものの、「緊張もあって初戦はチームの雰囲気が暗かった。試合に出場しないメンバーが気持ちを楽にしてくれようと、さまざまなサポートをしてくれた。全員でとれた優勝」と振り返る。全国大会に向けては、道内選手とは異なる球質にも対応できるよう、男子と実践向けの練習をこなしており、「ベスト16を目指す」と力を込める。
また、個人戦には女子ダブルスに佐々木結菜(3年)・新岡佳恵(同)ペアが挑む。佐々木は「高校最後の大会になるので、自分たちらしく2人で戦い、ベスト16を目指したい」、新岡は「昨年、同じペアで挑戦して2回戦で敗れた。今年は前回を上回る成績を目標に楽しみながら戦いたい」と語った。
男子部は全道大会団体決勝でライバルの北科大に惜しくも2―3で敗れ準優勝と、一歩及ばなかったが、「団体戦の悔しさをぶつける」と主将の佐藤大空(3年)、金須海人(同)が、個人シングルスとダブルス、皆川涼一朗(同)がシングルスのみで全国の舞台を踏む。笑顔で試合に臨むことをモットーとする男女卓球部。男子部員たちは大会に臨む際、気持ちが負けそうな仲間を励まそうと「決めポーズ」を見せ合い、支え合いながらチーム全員で戦ってきた。
全国に向け、佐藤は「ベスト16を目指す。強豪選手とも対戦することになるが、気持ちでぶつかる。弱気にならず実力を出し切って、みんなで笑顔になれれば」と話した。金須は「取り組んできたことを全て発揮する。悔いが残らないように戦い、1勝でも多く勝ちたい」と闘志を燃やした。全国初挑戦の皆川は「実力のある有名な選手も名を連ねる大会。名前負けせず、強い気持ちでまずは初戦突破を目指したい」と語った。
全国大会は4日から8日までの5日間の日程で行われ、各地の予選を勝ち抜いた男女各団体49校、単214人、複107組がトーナメント戦で高校日本一を争う。駒大苫女子団体は初戦、鹿児島城西(鹿児島)と激突する。




















