4月から新千歳―成田線など国内4路線で運航している、物流大手ヤマトホールディングス(東京)の貨物専用機「フレイター」が1日、新千歳―羽田線で就航し、深夜運航を始めた。深夜帯のダイヤ開設により、道内の農水産物などをより広域に集荷し、消費地の東京などへのスピード輸送を可能にした。同社は「地域経済の活性化に貢献できれば」としている。
ヤマトグループは、物流業で時間外労働の上限規制を適用する「2024年問題」を受け、長距離輸送の新たな手段として、旅客機3機を貨物専用機に改修して導入。日本航空(JAL)グループが運航を担い、4月11日から国内4路線で1日9便、このうち新千歳―成田線は同4便を飛ばしている。同機の最大搭載重量28トンに対し、新千歳発着の貨物はこれまで、ヤマトグループの宅配サービス宅急便や道産農水産物などで各便20~22トンとほぼ満載で運用しているという。
1日に新千歳―羽田線、羽田―北九州線を就航し、1日13便体制に拡充した。新千歳―羽田線は、新千歳が午前1時20分発、羽田が午前4時30分発。同便就航を機に北海道エアシステム(HAC)と連携を始め、道内各地と首都圏への時間距離をさらに短縮。朝取りした農水産物が、翌日の午後までに東京の飲食店などに届き、より新鮮なまま提供できるようになった。
初便の運航となった1日、奥尻から函館、さらには丘珠を経由し、新千歳まで空輸したアワビ18キロ(保冷剤込み)を貨物に搭載し、就航に花を添えた。宅急便の荷物など計22トンを羽田に空輸し、ヤマト運輸の奈須川洋平北海道統括マネジャーは「羽田空港を活用した深夜便でスピード効果を発揮できる」と強調。千歳市で次世代半導体製造ラピダス(東京)の工場建設が進む中、今後は半導体関連の空輸も計画しているといい、「首都圏との時間距離が短くなるので、地方への企業誘致にも貢献できる」と話す。
フレイターは年内にも1日21便に増やす見通し。
















