王子総合病院(苫小牧市若草町)と市立中央図書館が連携し、同院でインターネット上の電子図書館を誰でも自由に利用できるサービスを始めた。図書館利用カードを持たない人も、院内専用IDでログインでき、その日限定で電子書籍を読めるようにした。同図書館が他の団体・機関と協力する初めてのサービスで、同院は「外来診療の待ち時間を有効に使ってもらえたら」と話している。
電子図書館はスマートフォンやパソコンなどで電子書籍を読むサービス。自由に読める図書もあるが、多くの図書は借りるためにログインが必要で、図書館利用カード番号やパスワードの設定が求められる。同院では専用ID30件と共通パスワードを用意し、誰でも自由にログインできるようにしたのが特徴で、7月8日にサービスを始めた。
電子図書館では、通常1度に3冊まで2週間を限度に借りられるが、同院では1度に1冊でその日限りの貸し出しとした。ただ、返却すればすぐ別の電子書籍が借りられ、1日限定利用のため返却する手間もないことがメリット。同館の広瀬恵実副館長は「王子専用IDからの利用が、開始10日間で10件以上あった」と手応えを語る。
サービス開始のきっかけは、同館による事業アピールの成果。当初は移動図書館の利用を売り込んだが、患者が本を返却する際の手間や、待合室などで自由にWi―Fi(ワイファイ)接続できる環境を踏まえ、両者で話し合って電子書籍の院内利用を始めることにした。
同館の富田歩美館長は「電子図書館を知って、興味をもってもらう機会になれば」と期待し「8000点以上読めて、返却の手間もないので便利」とアピールする。院内では電子図書館につながるQRコード付きのポスターでPRしており、同院の渡辺公明事務部副部長は「子ども向けの絵本などもたくさんあり、待ち時間にゲーム以外の選択肢ができた。(同院の)Wi―Fiに接続して利用してほしい」と話している。
















