来月22日、知里幸恵フォーラム 白老の大須賀さんや金田一名誉教授が講演  登別

金田一秀穂さん

 登別市登別本町の「知里幸恵 銀のしずく記念館」を運営するNPO法人知里森舎(松本徹理事長)は9月22日午後1時半から登別市民会館で開く「知里幸恵フォーラム」の参加者を募集している。

 白老町伝統文化継承者の大須賀るえ子さん(84)が講話を行う。長年続けてきたアイヌ民族の口承文芸伝承者金成マツ(1875~1961年)筆録の翻訳作業について語るほか、祖母から伝え聞いた歌も披露するという。大須賀さんは「自身の活動や先祖から伝わる精神文化を理解してもらうきっかけになれば」と語る。

 アイヌ語研究者としても知られる言語学者の金田一京助(1882~1971年)の孫で、杏林大名誉教授の金田一秀穂さん(71)も「幸恵の言葉」と題して講演する。アイヌ語と日本語の間を自在に行き来する幸恵が見つめた世界はどのようなものだったか―について語る予定。

 このほか、平取アイヌ文化保存会がウポポ(歌)とリムセ(踊り)を披露する。午後5時10分ごろ終了予定。参加無料で定員200人。申し込み、問い合わせは同記念館 電話0143(83)5666。

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