岸田首相の総裁選不出馬 苫小牧市民の受け止めさまざま

岸田首相の総裁選不出馬 苫小牧市民の受け止めさまざま
岸田首相の記者会見を中継するテレビに見入る市民=14日、苫小牧市役所1階

 岸田文雄首相が14日、9月の自民党総裁選に立候補しない考えを明らかにし、新総裁選出後の退任が決まった。首相は「自民党が変わったことを示す最も分かりやすい一歩」と語ったが、苫小牧市民の間にはさまざまな受け止めが広がった。

 ときわ町の主婦坂岡泉さん(28)は「びっくり。日本は不祥事があればトップが責任を取って辞める文化があるが、根本的なところを直さない限り変わらないと思う」と首相が打ち出す党の刷新には懐疑的な見方を示した。次期首相には「物価高や子育ての対策に力を入れる人がいい」と話した。

 双葉町の主婦伊藤ハルエさん(86)は「防衛費の増大など国民にとってよくないことばかりだった。(退任は)率直に言ってよかったなという思い」とばっさり。「身を引くことでけじめを付ける」と語った首相に対して「まだ残っている問題がいっぱいある」と厳しい視線を向け、「(次期首相は)他の政党の人になればと思う」と突き放した。

 末広町の会社員湯浅恭央(やすお)さん(42)もまず「驚いた」と語り、「裏金問題も他の議員の不祥事で岸田さんがやったわけではなく、なぜ辞めるのか不思議。会見を聞いたが、よく分からなかった」と首をかしげた。

 岸田首相の実績を「可もなく不可もなくといった印象だが、広島でサミット(先進7カ国首脳会議)をしたり、ウクライナを訪問したりして、外交では頑張っているように見えた」と評価し、新総裁については「自民党内に人材がいるのか心配だ。かといって野党にも期待できない。とにかく経済対策にしっかり取り組んでもらいたい」と望んだ。

 住吉町の無職白石軍志さん(86)は「テレビで見ている限りでは、党内で岸田さんを『辞めろ』と追い詰めていたように思ったので、『びっくりした』という(議員の)声にはしらじらしさを感じる。どの人が総裁になっても満足して辞めた人はいなかったように思え、岸田さんもなんだかかわいそうだ」と同情的。一方で、「防衛費増大で戦争に向かうのではないか、と不安があった。戦争を体験しているので、戦争だけは二度と繰り返してほしくない」と強調し、「次の総裁には若い人が出たらよい。小泉(進次郎)さんなら、首相だった父親(純一郎さん)からアドバイスをもらって何か変えてくれるような気がする」と語った。

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