苫小牧のアブロス日新・沼ノ端両スイミングクラブ所属の中・高校生6人が17日から行われる各種の全国大会に出場して上位を目指す。夏場までに市内二つのプールで鍛え上げた泳ぎでそれぞれのレースに臨み、ベストを尽くしてくる。
高校総体(17日開幕、佐賀県)に沼ノ端から堀葵(駒大苫小牧3年)=100メートル・200メートル平泳ぎ=、加藤悠誠(ゆうま)(同1年)=1500メートル自由形=、日新からは牛田真奈(苫小牧東2年)=100メートル・200メートル背泳ぎ=、鷲尾欣太郎(大谷室蘭1年)と熊谷篤(同)=共に4×100メートルメドレー・フリーリレー=が出場。日新の棚澤昊士(そらと)(緑陵中3年)=50メートル自由形=が全国中学大会(17日開幕、石川県)に挑む。
この後にJOCジュニアオリンピックカップ夏季大会(22日開幕、東京都)=100メートル・200メートル平泳ぎ=にも出場する年長の堀はいずれのレースも参加標準を切るタイムを道予選でマークしており、「本番でもっと縮めたい」と語る。「手のかき、キックの連動を意識すれば泳ぎが伸びる」との思いがある。
加藤は高校総体初出場。「左手が水中に落ちない泳ぎを意識したい」と言う。沼ノ端館長で都市総合開発の大江俊彰コーチは「経験豊かな堀にはシニアの大会をイメージするような泳ぎを達成してもらいたい」とし、中学から取り組む長距離種目で挑む加藤に「道外のトップ泳者とのタイム差は大きいが食い下がってほしい」と期待する。
日新の高校総体出場組はいずれも道予選を2位通過。牛田は「100、200どっちも自己ベストを狙いたい」と大舞台での記録向上を誓う。リレー泳者でメドレーでは背泳ぎを担う鷲尾は「焦らず、自分のパフォーマンスを発揮する」のが目標。同じくバタフライの熊谷も「足のキック、壁タッチを改善する」と本番をにらむ。全国中学に挑んでくる棚澤は「体全体を使って泳ぐようにしたい」とイメージを描いている。
日新勢4人を指導する都市総合開発の大江和弘本部長は牛田について「最近の好調な泳ぎを見せてくれれば」と語った。リレーの苫小牧出身大谷室蘭コンビに「鷲尾の背泳ぎは道内トップレベルで、自信を持って。熊谷も自己ベストの更新に集中していけば結果がついてくる」と実力発揮を促した。さらに棚澤に「あと0・5秒縮めて決勝へ進んでくれたら」と期待した。




















