第5次町総合計画策定で まちの将来像語り合う 中高校生がアイデア  厚真

第5次町総合計画策定で まちの将来像語り合う 中高校生がアイデア  厚真
中高校生が町民の幸福度を高めるためのアイデアを発表したワークショップ

 厚真町は第5次町総合計画の策定に向けて、町内の中高校生からまちづくりについて意見を聞く「あつま課題発掘会議~中高生が拓くまちづくり編~ワークショップ」を16日、町総合ケアセンターゆくりで初めて開いた。生徒12人が参加し、夏休み中に町民に実施したまちに関するインタビューの結果を持ち寄り、町民の幸福感を高められる施策を話し合った。

 2026年度から35年度まで10年間のまちづくりの方向性を定める第5次計画の策定準備の一環。同計画は基本計画や実施計画で構成する内容で、ワークショップで出された意見は策定の参考にする。

 参加した生徒は、学校に勧められた生徒会役員など。話の流れをまとめるファシリテーターとして、アンドパブリック(神奈川県二宮町)の代表取締役桑原憂貴さん(40)とサンワード・ラボ(宮崎市)の同長友まさ美さん(43)が加わった。

 生徒たちはこの日に向けて、家族や高齢者の集まるイベントに出向いてそれぞれ町民3人から、厚真町で暮らす長所と短所をインタビューした。会場では4グループに分かれ、「生活物資の調達がしにくい」「交通が不便」など、持ち寄った町民の声をまとめ、まちの課題を共有した。

 その後「もしも、私たちが町長だったら!」というロールゲームに取り組み、町で暮らす人の幸福度を高める施策のアイデアを考えた。各グループから、プロ野球北海道日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールド北海道にちなみ「Atsu(アツ)コンフィールドを造り、派生させて総合病院も設置しては」「同じものが好きな子どもや大人が集まれる場所をつくっては」など独創的な案が発表された。

 参加した厚真高校3年の蛯名さくらさん(17)は「高齢者へのインタビューは良い経験になった。きょうは自分たちでは思いつかない、いろいろな意見を聞くことができた」と喜んだ。厚南中学校2年の渡辺聖涼さん(13)は「エスコンフィールドに人が集まるので、アツコンフィールドを提案した」と話した。

 町は今後、同計画の策定に向けて町民対象にアンケートやヒアリングも実施。27年春の同計画策定を目指す。

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