ブログに引き写し投稿 町議の水口氏 「今後は慎重に」  白老

ブログに引き写し投稿 町議の水口氏 「今後は慎重に」  白老
水口氏がブログで発信したおわび文

 白老町議の水口光盛氏(52)が自身の政治活動について発信しているブログ「政治発信日記」で、他者のブログの記述などを無断で引き写して投稿していたことが有権者らの指摘で分かった。水口氏は本紙の取材に対し、事実を認めた。18日にはおわび文と「今後は慎重に正しい引用方法で掲載します」と対応についてブログで発信している。

 水口氏のブログは、昨年10月29日の町議選で当選する直前の9月に始まり、ほぼ毎日更新されている。引き写しは昨年10月半ばからみられ、少なくとも今年1月から8月にかけて15件確認された。

 引用元は、長崎県五島市、大分市、千葉県習志野市の元市議や市議のほか、都議などのブログ。14日は岸田文雄首相の退陣表明について、習志野市の市議が1月25日に発信したブログから「政治家への不信によって、政治が停滞し、そして、その停滞で国民・市民の生活が歪み、停滞する、このような悪循環を断つためには、まずは、政治家による覚悟を持った改革への取組が求められています」を引き写し、「市民」を「町民」にして14日に発信している。

 ほかにも同様の例があり、「私は」と主張する部分でも他の自治体議員のブログからの引き写しが見られた。水口氏は「参考にしたが、引用した(文章)量は多かったかもしれない」と、引き写しを認めた。

 習志野市の市議は「白老町に知人はおらず、記事の内容をそのまま書かれたことは残念」、大分市の元市議は「私の政治信条に共感してくれた点で負の感情はないが、政治家なら自分の言葉で語ってほしい」とする。

 有権者の一人は「こんなことでは本人の政治信条が見えない」と厳しく指弾。白老町議会事務局は「これから精査するが、町議会議員の政治倫理に関する条例に抵触する恐れがある」との認識を示す。

 水口氏は、17日午後0時20分にはブログを更新し、「配慮が不足しておりました」と発信。18日までに一部の引用先にわびを入れ、ブログで今後について「必ず引用元を明記し、必要であれば事前許可を得るようにいたします」とした。19日には町議会事務局に詳細を説明している。

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