白老町内で介護保険事業や障害者支援に取り組む事業者12団体でつくる「白老町介護保険・障がい者支援事業者連絡協議会」の設立総会と意見交換会の初会合が19日、町竹浦の天寿会で開かれた。加盟8団体や町から約20人が出席し、年内にも行政機関への要望書を取りまとめることなどで合意した。
町内の各事業者は、少子高齢化に伴う急激な人口減少や人材不足に加え、さまざまなコストの高騰などにより事業運営が困難な状況という。協議会では共通の課題を洗い出し、町などとも連携して協力し合うことで解決を目指す。
発起人となった天寿会の堂前文男理事長は「利用者のニーズに応えるだけでなく従業員を守っていくことが、まちの発展を支えていくために必要。さまざまな課題を協議しながら前に進んでいきたい」と語った。来賓の大塩英男町長もあいさつし、「町は高齢化率が47%と他自治体より高い。持続可能なまちづくりのためには福祉分野の人材確保などの政策が重要」との認識を示した。
設立総会では設立と協議会規則を全会一致で承認し、堂前理事長を会長に選んだ。任期は2年。その後の意見交換では、介護人材の確保に待遇改善が欠かせないことや近年増え続ける外国人労働者への支援の必要性などの課題が浮き彫りになった。協議会では幹事会を含め3回ほどの会合を持ち、年度内に行政機関などへの要望書を取りまとめる考え。
堂前会長以外の役員は次の通り(敬称略)。
▽副会長=北平保(白老宏友会)▽幹事=佐藤春光(ホープ)、倉地美直(優和会)、田代佳充(玄洋会)▽監事=池田誠(白老社協)▽事務局=宮澤仁、工藤直樹(天寿会)

















