苫小牧の空手道場、志濤館に所属する小中学生が流派の松涛連盟国際・全国大会(7月28日まで、東京)の「型」や「組手」学年別個人戦で2~5位までの入賞者が6人に上る活躍を見せた。指導する金澤薫館長は「基本を中心とした練習が結果につながった」と門下生のこの夏の成長をたたえた。
男子は渡辺哲庸(豊川小)は43人出場の6年「型」で初めて決勝に進み準優勝。「いつもの練習以上に技の切れを出していけた。2位だったから、これから全国大会で金メダルを取ることを考えたい」と元気いっぱいだ。
田邉翔(澄川小)も43人で競った5年「型」で3位。3年時から3年連続の準決勝進出で「ライバルに勝てたのがうれしかった」と成果を喜ぶ一方、これからの課題を「首のぶれをなくしたい」と絞り込んだ。
女子では平岡夢彩(明倫中)が21人出場の2年「型」で前年時に続く3位。「初戦は自信があったけれど、途中の試合で、うまく重心が取れなかった。決勝は片足立ちで膝の締まりが悪かった」と反省するが「10月の全国大会予選ではこれまで以上に努力したい」とさらに上位を目指して切り替えていく考えだ。
佐々木和奏(錦岡小)は31人が競った6年「組手」に出場し、前年と同じく3位となった。「練習で相手にぐいぐいいけるようになった」とここまで手応えを語り、「これからもっと相手の動きを読んで流れをつくるようにしていきたい」と意気込みを高めていた。
ほかに女子の「型」では塩野谷麗花(澄川小)が6年、速水理桜(登別幌別中)が3年でそれぞれ5位となる健闘を見せた。
児童・生徒の門下生による全国大会での躍進が道場の全年代を活気づかせている。金澤館長は「準優勝者もいて、練習成果を思い切り出してくれた。個々の成長を感じている。この勢いが続くよう稽古を進めたい」と語った。

















