厚真町は、7月下旬に浜厚真海浜公園の利用者を対象に行ったアンケートの結果をまとめた。津波の情報について、回答者の78・5%が自分で知ることができるとした一方、58・2%が町内の津波避難場所が分からないと答えた。町は避難所の周知など啓発活動を続け、津波防災を推進する方針。
アンケートは7月27日に同公園で開かれたイベント「meetupATSUMA(ミートアップあつま)」の会場内で、来訪者の利用状況や津波防災に関する現状認識の把握を目的に実施。町内外から訪れた79組が回答した。
津波警報の覚知について、78・5%が「自分で知ることができる」、21・5%が「自分で知ることができない」と回答した。町の津波避難場所に関する問いでは、「知らない」が58・2%で最も多く、次いで「知っている」が31・7%、「初めて知った」が10・1%となった。
津波からの避難目標の回答では「緊急避難場所」が39・2%、「避難所」が38%、「その他」が22・8%の順。避難手段では、「自動車避難」が54・4%で最も多く、「徒歩避難」が44・3%、「未回答」が1・3%だった。
町総務課は「約6割が町の津波避難場所、避難所を把握しておらず、避難目標や経路も認識できていないと思われる」と指摘。アンケート結果を踏まえ「津波災害時の避難場所、避難路の周知、避難誘導看板の設置、避難方法のルール化などが改めて必要」と受け止める。
町は2025年度に浜厚真地区に津波避難施設(津波避難タワー)を整備するなど津波防災対策を進めている。同課は「津波防災の啓発活動を毎年継続していくことが重要になる」としている。

















