2024年問題 マイナス影響6割超す 道内企業 最多は「配送コスト増」 東京商工リサーチ調べ

2024年問題 マイナス影響6割超す 道内企業 最多は「配送コスト増」 東京商工リサーチ調べ

 東京商工リサーチ北海道支社は、道内企業の「2024年問題」(時間外労働時間の上限規制など)の調査結果を発表した。「マイナスの影響」を受けていると回答した企業は63.7%となり、6割を超えた。

 マイナスの影響の内訳は、「どちらかというとマイナスの影響がある」が41.4%で、「マイナスの影響が大いにある」が22.3%だった。

 マイナスの影響があるとした企業の業種別は、建設業が29.2%で最多。これに卸売業(28.7%)、製造業(17.2%)、サービス業・他(11.5%)、運輸業(7.7%)が続いた。

 どのようなマイナスの影響を受けているか(複数回答)については、「配送コストの増加」が67.9%でトップ。以下、「利益の悪化」(51.7%)、「配送遅延」(34.9%)の順。原材料や燃料費上昇、人手不足などの対応に苦慮する中、「2024年問題」で運送費や作業費のコストが上昇傾向にあり、業績悪化を懸念する企業が多い。

 「2024年問題」の対応策では、43.7%の企業が「行っている」と回答。「今後行う予定」(13.1%)を合わせると5割を超えた。

 具体的な対応策(複数回答)に関しては、「運送費値上げの受け入れ」が53.2%で最多。これに「取引先に対する送料値上げ要請」(42.5%)、「業務システム化や効率化の推進」(39.5%)が続いた。

 一方、対応策を行っていない企業は36.9%と4割近くに上った。その理由(複数回答)は「今後、問題が生じた際に対応を検討する」が42・2%で最多だった。

 運送事業者から「2024年問題」に伴う運送費の値上げ交渉を受けたことがあるかについては、50.9%が「ある」と回答。交渉結果に関しては、「交渉し、値上げに応じた」が83.9%で最も多かった。

 企業からは「運送業者の運転手が残業手当減少により転職してしまい、人手不足倒産もあり得る状態」(サービス業)、「残業時間が短くなり労務負担が軽減されることは良いことだが、稼ぎたい人が稼げなくなることにもなり、人手不足がより深刻化すると感じる」(製造業)との声が上がっている。

 調査は7月8~16日に、道内企業を対象に実施。328社から回答を得た。

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