宿敵を撃破すると、肩を組み喜びを分かち合った。視覚障害の選手たちによるゴールボールで日本男子が初の決勝進出。前回東京大会の準々決勝で敗れた中国を圧倒し、主将の金子は「24年間、生きてきて一番うれしい日。多くの人の支えがあり、この勝利がある」。
狙い通りに攻略した。分析班が今大会の中国の全試合の映像をチェック。攻撃では速くて低い球より、バウンドをさせて高さを出す投球の方が有効と判断した。エースの宮食がその通りの球を投げ序盤から得点を重ねた。宮食は「守備の弱点を突いて勝負できる自信があった」と振り返る。
選手とスタッフが一体となりつかんだ勝利。大きな弾みを得て、決勝でウクライナに挑む。1次リーグでは1点差で敗れたが、敗因は把握済み。工藤ヘッドコーチは「これまでやってきたことをコート内で楽しみながらできればいい」。大一番へ普段通りを強調した。

















