苫小牧市は今年度、家庭ごみを自宅前まで作業員が取りに行く「戸別収集」の対象を市内全域の戸建て住宅に拡大。一定の条件付きで85歳以上の希望者を募り、「戸別収集85」として7月から8世帯でスタートした。申請は3カ月ごとにまとめ、次は10月から収集を開始する。審査に2週間ほどかかるため、9月中旬までの申請を呼び掛けている。
「戸別収集85」は、世帯全員が▽85歳以上▽戸建て住宅暮らし▽介護認定を受けていない―を条件とし、4月から申請を受け付けた。
錦西町の女性(86)は新聞で事業を知り、7月から戸別収集を利用している。杖が必要ながら歩くことはでき、これまで数十メートル先のごみステーションまで捨てに行っていた。「ごみ袋を持ち、杖をついて歩くのが不安だった。自宅前の容器にごみを捨てれば、丁寧に持っていってくれるので、とても助かっている」と感謝する。
市ゼロごみ推進課は対象を1000世帯と見込んでいたが、これまでに受け付けた申請は33件。その中でも条件を満たさなかったり、介護認定を受けている人や障害者手帳を持つ人を対象に週に1度、玄関内までごみ回収に出向く福祉事業「ふれあい収集」に該当したりする世帯があり、現時点での利用は1桁台にとどまる。担当者は「想定より少ないが、今年度の結果を見ながら対象年齢の変更などを検討したい」としている。
市の戸別収集は、2016年7月にモデル地区を設けて試行を開始。その後、14の先行導入地区と、ごみステーションの設置が困難な地域の計約4800世帯に拡大し、今年4月から市内全域を対象に申請を受け付けている。
















